インプラントで生命保険はおりる?対象となるケースや費用負担を軽減する方法

2026.01.28

 

インプラントは自分の歯を失ってしまった人にとって、機能性や審美性の面で期待が持てる画期的な治療法です。

 

しかし、最も気になる点が「費用が高額になる」ことです。

 

インプラント治療における一般的な相場は、1本あたり30~50万円といわれています。

 

なぜこんなにも高額なのかというと、健康保険が適用されず、全額自己負担になるからです。

 

それを受け、「そういえば医療保険に加入しているけど、インプラント治療費は給付対象ではないんだろうか」と考える人も少なくないようです。

 

インプラント治療は、個人や会社で加入している生命保険や医療保険の給付対象になるのでしょうか?詳しく解説していきます。

基本的にインプラント治療は生命保険の対象外

結論から先にお伝えすると、インプラント治療は保険金の給付対象外となります。

 

保険商品には様々な種類があり、給付対象もそれぞれに少しずつ異なりますが、残念ながらどの商品もインプラントなどの歯科治療は給付対象外となっています。

そもそも生命保険とは?

日本に住んでいる人たちのほとんどが国民健康保険か、勤めている企業の健康保険組合に加入しています。

 

医療機関で診察を受ける際に受付で「保険証」を提出すると思いますが、これが健康保険に加入している証になり、医療費の1~3割の自己負担額で診療を受けることができています。

 

そしてそれ以外にも個人で生命保険に加入している人もたくさんいます。

 

生命保険とは、死亡保険、医療保険、介護保険など、万が一の事態になった際に保険会社からお金が支給される保険商品の総称になります。

 

この中で「医療保険」は、怪我や病気をして通院・入院をした際に、お金が支給されます。健康保険によってもともと治療費はかなり軽減されていますが、大きな手術や長い通院があれば、治療費は嵩みます。

 

それを医療保険の給付金でさらに補填したいと考えている人が民間の保険会社の医療保険に加入しています。

 

癌に特化したものや、「生活習慣病」と呼ばれる疾患に特化したものなど、給付対象は商品によって様々です。

 

そのような医療保険に加入している人は、「インプラント治療も給付対象になるのでは?」と考えるようです。

 

しかし、現在では残念ながらインプラント治療は医療保険の給付対象とはなっていません。

2012年3月31日までは先進医療給付金の対象だった

実は2012年3月31日まではインプラント治療も給付対象にしている医療保険商品が多くありました。

 

現在もオプションで「先進医療特約」を付帯するかどうかを選択できるようになっている医療保険がほとんどですが、インプラント治療はこの「先進医療特約」の対象になっていました。

 

先進医療とは、「厚生労働大臣が認めた高度な医療技術を用いた療養その他の療養のうち、健康保険適用の対象とすべきかどうか検討中の療養」のことになります。

 

安全性が保証された最新の治療方法ではありますが、保険適用内にするかどうか検討中という意味です。

 

ここにインプラント治療も入っていたので、医療保険で「先進医療特約」のオプションを付帯していた人は、インプラント治療を受けた際に給付金が支払われていました。

 

しかし、誤解してはいけないのが、虫歯になって抜歯をしてインプラントを入れた、という被保険者に給付金が支払われていたわけではありません。

 

次の項目で説明する複数の条件を満たしている場合のみ、給付金対象となっていました。

 

そして2012年4月1日からインプラント治療は先進医療の分野から外れることとなりました。

インプラント治療が生命保険の対象となる可能性があるケース

 

「インプラントで先進医療特約が使えたの?!」と驚いた方もいらっしゃるかもしれませんが、給付金が受け取れるケースは、様々な条件を満たした場合のみとなっています。

 

一体どのような条件だったのか、見ていきましょう。

先天性疾患による歯の欠損

生まれつき、顎の形成不全や先天性欠損歯を持っている人などの場合です。

 

「深い虫歯になって抜歯したのでインプラントを埋めたい」という目的ではなく、生活していく上で歯の機能が充分ではない状態で生まれてきた人が、歯の機能を向上させる目的で受けるインプラント治療を指します。

事故による外傷・病気による歯の欠損

先天性のものではなくても、事故や病気で歯を大きく損傷してしまい、歯の機能を回復させるためのインプラント治療を受けた場合も対象でした。

入院や全身麻酔を伴う場合

一般的なインプラント治療では局所麻酔のみを使用する場合がほとんどですが、全身麻酔を使用するような大がかりな手術をして、その後に数日間の入院が必要になった場合には入院給付金が支払われることがありました。

治療を受ける歯科医院にも条件がある

給付金対象となるインプラント治療を受ける医療施設にも様々な条件がありました。

 

  • 入院用ベッドが20床以上
  • インプラント治療の経験3年以上、もしくは歯科・口腔外科の経験が5年以上ある医師が2名以上在籍している
  • 当直の体制が整っている
  • 医薬品・医療品を安全に扱える体制が整っている

 

ここまでの規模の設備やスタッフが揃うのは街中の歯科医院ではなかなか難しく、大学病院や総合病院の口腔外科になってくるでしょう。

対象となる可能性がある場合は事前に確認を

上記で挙げた条件を満たしている場合に、加入している医療保険で「給付対象」とされることが2012年3月31日まではありました。

 

しかし、給付対象になる条件は保険会社ごとに契約内容がそれぞれ異なりますので、まずは保険会社に問い合わせてみましょう。

 

また、2012年4月1日以降に上記の条件でインプラント治療を受けた経験のある人、もしくはこれから受ける人は、健康保険の適用となる可能性があります。

 

こちらも加入している健康保険組合などに問い合わせてみましょう。

 

関連記事:インプラントは保険適用になる?健康保険で治療を受けられる条件を解説

インプラント治療が保険適用になる3つの条件とは?費用負担を抑える方法も紹介します

インプラント治療にかかる費用負担を軽減するには?

 

つまり、残念ながらインプラント治療を受けるほとんどの人が全額自己負担で治療費を払う必要があります。

 

インプラントは1本あたり30~50万円という大きな金額ですので、「少しでもコストダウンを」と考えるのは当然のことです。

 

ここからは、インプラントの治療費を軽減するためのポイントをいくつかご紹介していきます。

医療費控除を利用する

健康保険制度が充実している日本には、それ以外でも医療費を補助する制度があります。

 

「医療費控除」といって、1月1日~12月31日の間に1世帯で支払った医療費が10万円を超えた場合(年収が200万円以下の世帯なら、その5%の金額以上を医療費に使った場合)に、納めた所得税の一部が返金されたり、翌年度の住民税が安くなる制度になります。

 

 

これは保険適用外の医療費にもあてはまりますので、インプラント治療を受けた人にはほぼあてはまります。

 

厳密にいえば「インプラントの治療費が安くなる」わけではありませんが、治療を受けたことによって使えるお得な制度はぜひ使うことをおすすめします。

高額療養費制度を利用する

医療費控除の他に、日本には「高額療養費制度」というものがあります。

 

その月に支払った医療費が一定以上の金額を超えた場合、加入している健康保険組合や国民健康保険に申請すると、一部の金額が返金される制度になります。

 

しかし、これは残念ながら保険適用内の診療に限られていますので、インプラントの治療費にはあてはまらないケースがほとんどです。

クレジットカードで支払う

各歯科医院によって、治療費の支払い方法は異なります。現金のみのところもあれば、クレジットカードや電子マネーが使えるところもあります。

 

もしクレジットカードが使えるところであれば、分割払いにすれば月々の収入の中から無理なく支払うことができます。

 

合計金額で見れば増額してしまいますが、クレジットカード払いにするとポイント還元もありますので、一括払いが難しい人はクレジットカードの分割払いがおすすめです。

デンタルローンを利用する

歯科医院の中には、デンタルローンの取り扱いがあるところもあります。

 

デンタルローンとは、住宅を購入する際に利用する住宅ローンの「歯科治療版」と言えるローン商品のことです。

 

インプラント治療を含む大きな金額の歯科治療費を金融機関が一旦全額立て替えて、患者様はその金融機関に分割して支払っていく仕組みになっています。

 

クレジットカードの分割払いよりも手数料や利息が少ないのが特長です。

 

しかし、今の段階ではデンタルローンを扱っている歯科医院のほうが少ないのが現状です。

 

本町通りデンタルクリニックでは「院内分割」という制度を設けており、金融機関に立て替えてもらうことなく、当クリニックに直接、利息無しで分割で支払っていただけます。

複数の歯科医院を比較する

インプラント治療は保険適用外の治療ですので、各歯科医院が自由に価格を設定しています。

 

ある程度の相場はありますが、その歯科医院が導入している設備やスタッフの人数、立地、利益率など、それぞれに少しずつ異なります。

 

「いちばん安かったところに決めよう」という選択基準はリスキーになってしまいますが、比較することは重要なことです。

 

金額はもちろん、対応面や通いやすさ、実績の多さ、アフターフォローなど、様々な面で比較し、いちばん納得できたところを選ぶことが結果的に「無駄なコストの無いインプラント治療」に繋がると言えます。

まとめ

インプラント治療費は残念ながら医療保険の給付金対象にはならない、ということをお伝えしました。

 

歯を失った場合に、インプラント治療の他にブリッジや入れ歯などの他の治療法があるからという側面が強く、保険適用もされません。

 

しかし、それでもインプラント治療を希望する患者様は年々増えており、全額自己負担となっても機能性や審美性の高さ、耐用年数の長さなどから「結果的にお得」と考える方が多いようです。

 

まずは患者様のご予算を第一に、生活スタイルや体質などに合った治療法をご提案させていただきますので、お気軽に本町通りデンタルクリニックまでご相談ください。

関連記事:インプラントに生命保険は適用できる?治療費の負担を軽減する4つの方法を解説

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