前歯のインプラントのメリット・デメリットとは?後悔しないためのポイントを全解説

2025.04.01

入れ歯でもない、ブリッジでもない、差し歯でもないインプラントは、奥歯のみに限らず、前歯にも適用できる治療法です。前歯は歯の中で最も目立つ場所ですので、できるだけ自然歯に近い綺麗な仕上がりになる治療を望む人がほとんどだと思います。

 

しかし、実は奥歯のインプラント治療よりも、前歯のほうが治療の難易度は上がります。それは一体どのような理由なのでしょうか?前歯にインプラント治療を施す際のメリット・デメリットと併せてご説明していきます。

前歯のインプラントが難しいといわれる理由

まず、インプラントとはどのような治療なのか、簡単にご説明します。

 

インプラント治療・手術とは、失ってしまった歯の根っこ(歯根)の代わりに、インプラント体と呼ばれる土台を埋め込み、そこにアバットメントと呼ばれる結合部分を繋ぎ、その上に人工歯をかぶせる仕組みになっています。

 

抜歯をして歯根を失ってしまった場合、インプラント以外ですとブリッジ、入れ歯などの治療法がありますが、ブリッジは両隣の歯を削らなくてはいけませんし、入れ歯は金具が目立ちます。

虫歯でもない両隣の歯を削ってしまうことは本当なら避けたいところです。入れ歯も金属の金具が目立つので人と話す際に気になりますし、食事の際に物が挟まりやすくなります。

 

それらの欠点をカバーできる画期的な治療法がインプラントとなります。

ただし、歯の中でも前歯のインプラント治療は難易度が高く、歯科医院によっては対応していないところもあります。

なぜ前歯のインプラント治療は難しいのでしょうか?その理由を以下に3つ挙げていきます。

前歯の顎の骨は薄いから

インプラント手術は、歯茎を切開し、顎の骨に穴を開けてインプラント体を埋めていきます。このインプラント体やアバットメントがぐらついたり折れてしまわないよう、かなりしっかりと骨に固定しますので、それに耐えられるだけの骨密度・骨の大きさが必要となります。

 

奥歯の歯茎の下にある顎の骨に比べて前歯の歯茎の奥にある骨は薄く、インプラント体の固定には高い技術が求められます。

インプラント体の固定に耐えられるだけの骨を人工的に作ることも可能ではありますが、こちらも難しい治療です。

 

これらの高度な技術を持っている歯科医院は非常に限られてくるため、「前歯のインプラント治療は対応していません」としている歯科医院も少なくないでしょう。

審美性の問題が生じやすいから

前歯は奥歯よりも目立つ位置にあるため、天然歯と見分けがつかないほど高い審美性を実現したい箇所です。

美しい歯並びに仕上げるためには、インプラント体を埋め込む位置の選定や、アバットメントを刺す角度、他の天然歯にしっかり馴染む色味の人工歯を選択できることなど、歯科医師のセンスが非常に問われる箇所になります。

神経を損傷するリスクがあるから

インプラントは、歯茎を切開して骨に穴を開ける大がかりな手術です。歯茎の周囲には大小さまざまな神経が複雑に通っています。もし大きな神経を傷つけてしまうと、手術後に痛みや痺れが治まらなかったり、感覚が麻痺してしまったりするリスクがあります。

 

そのようなことが起こらないようにするためには歯科医の高い技術が求められますし、精密な検査が行えるような充分な設備も必要になります。

前歯をインプラントにするメリット

インプラント手術を行うにあたり、奥歯に比べて前歯のほうが格段に難易度が上がる理由をご説明してきました。

 

しかし、「じゃあ不本意だけど入れ歯にしよう」と、前歯のインプラントを諦めることはありません。あくまで「難易度が上がるから、それだけの技術を持っている歯科医師は限られてくる」だけのことで、前歯をインプラントにすることによって得られるメリットは多くあります。

天然の歯に近い見た目になる

インプラントの最も大きなメリットのひとつは、その審美性の高さです。

入れ歯でもブリッジでも、保険適用外(自由診療)の高い費用を払えば、天然歯に似た透明度の高い素材の人工歯を装着することは可能です。

 

しかし、入れ歯はそもそも金具が表出していますし、ブリッジも1本の歯を直すために両隣の歯を含めて3本もの人工歯を購入する必要があります。

インプラントは両隣の歯に頼る必要もありませんし、金具も見えません。

 

「この歯はインプラントなんですよ」と言われなければ分からないほどの美しい見た目を叶えることができます。

しっかりと噛める

人工歯と天然歯の大きな違いのひとつに、「噛む力」があります。

歯根が残っていて、歯根と人工歯をボルトで繋いだ「差し歯」の場合でも、強い力がかかると損傷の危険があるため、あまり強く噛まないように気を付けなければいけません。

 

歯根が残っておらず、隣の歯にフックを引っ掛けて固定しているだけの入れ歯は本来の噛む力の30~40%、ブリッジでも60~70%です。

それだけ、歯根の無い箇所に人工歯が乗っているだけの状態では強い力で噛まないように気を付ける必要があります。

 

一方、インプラントは人工的に歯根を埋め込んで1本だけでしっかり自立していますので、それらに比べて天然歯とあまり変わらない力で咀嚼することができます。

 

食べ物を噛むという行為は、前歯でかじって噛み切り、それを奥歯ですりつぶす作業です。おにぎりやハンバーガー、サンドイッチなど、手でちぎって小さくできない食べ物は前歯でしっかりと噛みちぎる必要がありますので、歯は上からの衝撃・圧力に耐えることと、横に揺らされる衝撃に耐える機能が求められます。

それだけの衝撃に耐えうる力がインプラントにはあります。

「本当は大好きな食べ物なのに、歯のせいで食べられない」というストレスのない食生活が実現できることは、生活の質の向上に直結しています。

ほかの歯に負担がかからない

ブリッジは入れ歯に比べて安定度があるので、噛む力ももう少しアップします。しかし、最大のデメリットは、両隣の健康な歯まで大きく削られてしまう点です。

 

ブリッジの治療法は、抜歯した歯の両隣の歯の上半分ほどを平たく削り、その上に人工歯をかぶせて土台にして「橋渡し」をします。

1本の抜歯だけでも「自分の歯が無くなってしまった」というショックは大きいのに、せっかく残っている健康な歯を2本も犠牲にすることに大きな抵抗感を持つ患者様は多くいらっしゃいます。

 

入れ歯も隣の歯にフックを引っ掛けている状態ではありますが、食べ物を噛むたびにフックが動き、歯を傷つけることもあります。

 

それらの弱点をしっかりとカバーできるのがインプラントです。

メンテナンス次第では10年後も問題なく使用できる

一般的に、入れ歯の寿命は4~5年、ブリッジの寿命は7~8年とされています。もちろん口腔状況によってその耐用年数は変わってきますが、少なくとも「一生モノ」とは言えません。

 

インプラントの寿命は10~15年と言われていますが、お手入れをしっかり行い、歯科クリニックで定期メンテナンスを続けていれば、20年、30年、口腔状況が良好なら「一生モノ」ともなり得ます。

保険適用される入れ歯やブリッジと違って、自由診療となるインプラントの治療法は「高い」という印象ですが、それぞれの寿命を考えれば決してそうではありません。

 

しかし、せっかくインプラント手術をしてもお手入れをしっかり行わなかったり、喫煙習慣がある、食いしばりや歯ぎしりの癖があるなど、その後の口腔環境によって寿命が短くなる場合もありますので、ご注意ください。

 

関連記事:インプラントの寿命がきたら?平均寿命や不具合の原因と予防策、対処法を解説

前歯のインプラントのデメリット

目立つ箇所である前歯をインプラントにするメリットはたくさんある一方、デメリットもいくつか存在します。それらをしっかり把握したうえで治療に進まれることをおすすめします。

保険適用外で費用が高額になりやすい

前歯・奥歯に限らず、インプラント手術・治療のいちばんのハードルはやはり「治療費」でしょう。

 

保険適用外ということに加えて、知識と経験豊富な医師の高度な技術、精密機器などが必要な治療になるため、そのような費用になる背景があります。

また、インプラント体を埋め込むのに耐えられるだけの骨の大きさや密度が足りない場合は骨造成の処置なども加わります。

インプラントを埋める箇所や体質などによって治療費が相場よりも上がってしまう可能性も考慮しておきましょう。

関連記事:インプラントってなぜ高額なの?その理由と信頼できるクリニックの選び方

治療可能な歯科医院が限られている

全国の歯科医院の中で、インプラント手術に対応している歯科医院は、いまの段階では100%ではありません。前歯のインプラントという難易度の上がる治療に対応している歯科医院は更に限られてきます。

また、先述したように骨造成などの追加処置が必要な患者様の場合、対応可能な歯科医院はもっと少なくなります。

 

前歯のインプラントに関しては、医師との相性や通いやすい立地など、多くの選択肢から選ぶことができない側面もあります。

歯茎が下がってしまうリスクがある

前歯にインプラントを埋める際、顎の骨が薄いため、骨吸収や歯肉退縮が起こるリスクがあります。

 

歯茎が下がるということは、そこだけ歯が大きく見えてしまったり、歯茎からアバットメントが露出してしまったりするう可能性もあります。

 

そうならないためには適切なメンテナンスを継続し、日頃の歯磨きを正しく行ってインプラント周囲炎などが発症しないようにすることが大切です。強すぎるブラッシングもNGです。

 

もし歯茎の後退が起こってしまった場合は、骨造成手術や歯肉の移植という処置もあります。

前歯のインプラントは断られるケースも

もし前歯のインプラント手術に対応している歯科医院を見つけても、以下にあてはまる方は手術を断られてしまう場合もあります。

  • 骨粗しょう症で骨密度が低い
  • 高血圧、糖尿病といった持病がある
  • チタンへのアレルギーを持っている
  • アルコール依存である
  • タバコを吸っている
  • 18歳未満(顎の骨が未発達)、もしくは小柄である
  • 現在、妊娠している
  • 口腔内に虫歯がある、もしくは歯周病である
  • 日頃の歯磨きなどをサボりがちである

ただし、状況によっては、上記の条件に該当する場合でもインプラントを受けられる場合があります。詳細は歯科医院のほうにご確認をお願いします。

前歯のインプラントにかかる費用と治療期間

「インプラント手術は高額」と述べてきました。では実際にどれくらいの費用がかかるものなのでしょうか。詳しくご紹介していきます。

前歯のインプラントの費用相場

インプラント1本あたりの相場としては、30~50万円が一般的とされています。これは奥歯でも前歯でも、それほど大きな差はありません。

 

日本の場合、歯に限らず様々な治療行為のほとんどは保険が適用されるので、こんな金額を聞くと「高い!」と驚いてしまう人がほとんどです。

しかし、この費用の中には精密な機械を使用した検査代、診察代、手術費用、人工歯費用、その他にかかるスタッフの人件費など、様々な費用が含まれています。

 

「自由診療」ということは、価格設定は各歯科医院で自由に設定することができますので、金額もそれぞれです。

本町通りデンタルクリニックの場合ですと、1本あたり40万円前後になる患者様が多くいらっしゃいます。

 

◆本町通りデンタルクリニックでのインプラント費用

前歯のインプラントの治療期間

ブリッジや入れ歯よりも、治療期間が長いのもインプラントの特徴です。

前歯のインプラントの場合は、基本的に3~10か月ほどになります。骨造成など、手術前に処置が必要な患者様ですと、1年もしくはそれ以上になるケースもあります。

前歯のインプラント治療の流れ

前歯のインプラント手術・治療を行う場合、基本的な流れは以下のようになります。

  1. インプラント体を顎の骨に埋め込む(一次手術)
  2. 骨とインプラント体の結合を待つ
  3. インプラント体の上部を歯茎から露出させ、アバットメントを装着する(二次手術)
  4. 歯茎の治癒を待つ
  5. 人工歯の型を取る
  6. 人工歯を装着する

◆本町通りデンタルクリニックでの治療の流れ

インプラントで前歯がない期間は、仮歯を入れたほうが良い

歯茎を切開して骨に穴を開け、インプラント体を埋め込む処置をしたあとは、骨とインプラント体の結合を待つ期間が発生します。

手術したその日に完成形の人工歯を被せることができませんので、仮歯を装着していただくようにしています。「マスクをして過ごすので大丈夫」と思われるかもしれませんが、歯がない状態というのは、感染症になる可能性が上がるなどのリスクがあります。

 

仮歯を入れておく期間は2~6カ月ほどです。前歯ですと目立つ位置ですし、あくまで仮歯なので審美性もあまり高くありませんが、数ヶ月は仮歯での生活をおすすめします。

【本町通りデンタルクリニック】前歯のインプラント治療の症例

本町通りデンタルクリニックで行ってきた、前歯インプラントの症例をご紹介します。

前歯抜歯即時インプラントの症例

患者様の症状

前歯が土台ごと折れてしまった。

治療の流れ

  1. 即時埋入オペ(歯を抜き、インプラントを埋め込み、足りない部分に骨を足す)
  2. 1週間後、抜糸(手術部位の抜糸)
  3. 仮歯を入れた3ヵ月後、2次オペ(歯茎に埋まっているインプラントの頭出しを行い、被せ物の型取りを行う)
  4. 被せ物セット(オールセラミッククラウンをかぶせる)
  5. その2週間後、チェック(噛み合わせや問題が無いかの確認)

手術前

 

手術前レントゲン写真

 

インプラント体 埋入後

 

治療後

 

治療後レントゲン写真

インプラントオーバーデンチャーの症例

患者様の症状

歯周病と虫歯がかなり進行していた。3本残せる歯が3本あったが、残すしてしまうとインプラント治療の本数が多く必要となり、高額になるため、インプラントオーバーデンチャー(インプラントと入れ歯を組み合わせる治療法)を希望された。残根歯及び、残存歯すべての抜歯を希望。

治療の流れ

  1. 残っているすべての歯を抜歯し、同時に5箇所、骨造成(ソケットプリザベーション)
  2. 1週間後に抜糸
  3. 4ヵ月後にインプラント埋入手術
  4. その3ヵ月後、入れ歯の型取りを行い、噛み合わせなどの微調整をして行い、セットして終了

※インプラントオーバーデンチャーは通常の入れ歯と違い、インプラントが支えとなってくれるので、安定感が優れており、噛む力も強い。

 

手術前

 

手術前レントゲン写真

 

手術後

 

手術後レントゲン写真

 

本町通りデンタルクリニックでの症例ご紹介サイト

前歯のインプラント治療を後悔する方もいる?その理由とは

インプラント手術は、日本で行われるようになってからまだ日が浅かったり、リスクを伴ったりするせいで「前歯のインプラントはやらないほうがいい」「前歯のインプラント手術をして後悔した」という意見があるのは事実です。

 

そのような方々からは、以下のような声が挙がっていることもご紹介しておきます。

インプラント周囲炎になった

「インプラントは人工歯だから虫歯になることは無い。歯磨きもそんなに神経質にならなくていい」と思っていらっしゃる方がいたとしたら、それは誤りです。

歯茎と骨を切開して人工物を埋めているからこそ、しっかりとお手入れを行うことが非常に重要です。

 

「インプラント周囲炎」は、インプラントの周囲に細菌が入り込み、歯茎や顎の骨に炎症を引き起こす疾患です。初期には腫れや出血などの症状が現れ、進行すると骨が吸収され、最終的にはインプラントの脱落につながることもあります。

 

特にまた、天然歯の歯周病に比べて初期症状が目立ちにくく、歯茎の出血や腫れといった分かりやすいサインが少ない傾向があります。さらに、インプラントには歯根膜がないため、痛みやぐらつきを感じにくく、自覚しづらいのが特徴です。

 

これを防ぐためには歯科医院にて定期的にチェックとメンテナンスを行い、日々の歯磨きを丁寧に行うことが大切です。

それでも「インプラント周囲炎になることは絶対にない」と言い切れるわけではありませんので、「せっかく思い切ってインプラント手術を受けたのにトラブルから解放されなかった」という方も稀にいらっしゃいます。

出っ歯のような印象になった

先ほどもお伝えしたように、前歯のインプラントは歯科医師の技術やセンスが如実に反映されます。インプラント体を埋める位置・角度が適切でなかった場合、インプラントを埋めた部分だけ出っ歯のように見えてしまった、という方もいらっしゃいます。

 

他には、歯茎からアバットメントやインプラント体の色が透けて見えて歯茎が薄黒くなってしまった、などのケースもあります。

 

しかし、これらは担当した歯科医師の技術不足・経験不足によるものがほとんどですので、信頼できる歯科医師を選ぶことで回避できます。

人工歯がすぐに緩む・破損した

土台となっているインプラント体から突き出ているアバットメント(ネジ)に人工歯を装着する、というのがインプラントの仕組みです。

 

噛む力が強い方や、食いしばり・歯ぎしりなどの癖がある方はこのアバットメントと人工歯の結合がうまくいかず、緩んだり破損したりしてしまうケースもあります。

 

しかし、これは天然歯であっても改善したほうがいい点ですので、就寝中にマウスピースを装着するようにしたり、歯に負荷がかかる習慣を見直したりすることで改善が可能です。

痛みや出血、しびれがある

治療方法や計画が適切でなかったり、インプラント周囲炎になってしまった場合、手術後にも出血や痛み・痺れが続く場合があります。

 

インプラント周囲炎に関しては生活習慣や体質による要因もありますが、それ以外の出血や痛み・痺れは歯科医師の技量不足によるものもありますので、こちらも腕のいい歯科医師を選ぶことで回避できます。

想定していた以上の費用がかかった

インプラント治療は高額ですので、事前に見積りを出す歯科医院がほとんどですし、患者様のほうでも納得して支払える価格かどうかを確認してから治療に入られると思います。

 

しかし、治療を開始してみてから、想定外の追加費用がかかるケースもあります。術後に不具合が出てしまった場合、人工歯が破損してしまった場合にはどれくらいの費用がかかるのか、そのあたりも治療に入る前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。

 

本町通りデンタルクリニックでは、3ヶ月ごとの定期検診を受けた方に限り、術後のメンテナンス費用を無料で提供しています。しかし、中にはそうでない歯科医院もあります。

メンテナンス費用も含めて、追加費用がかかるケースを確認しておきましょう。

前歯のインプラントで後悔しないためのポイント

前歯のインプラント治療は、奥歯に比べると少しリスクが高まる要素もありますが、決して悪い選択ではありません。

「前歯のインプラント治療を後悔しないためのポイント」をいくつかご紹介したいと思います。

前歯のインプラント治療の経験が豊富な歯科医院を選ぶ

繰り返しお伝えしてきたように、奥歯のインプラント治療よりも難易度の上がる前歯のインプラント治療は、知識と経験が豊富な腕のいい歯科医師を選ぶことが重要です。

 

また、前歯にインプラント治療を行う際のリスク・デメリットなど、マイナス面も隠さず誠実に説明してくれる姿勢も大切です。

最近ではクリニックのクチコミサイトもたくさんありますので、そこから情報収集しておくのも有効な手段です。

 

中でも「格安でインプラント治療をやります」と大々的に謳っている歯科医院には、注意が必要です。価格を落とすために質の悪い金属が含まれた部品を使っていたり、術後のメンテナンス費用が高額だったり、「格安」を謳う理由が潜んでいることが多いからです。

 

見積り価格ももちろん歯科医院を選ぶポイントのひとつにはなりますが、金額だけで決めてしまわないようにご注意ください。

 

関連記事:インプラント専門医・歯科医院の選び方とは?押さえておきたいポイント11選を徹底解説

インプラント手術を失敗しないために

セルフケアや定期的なメンテナンスを怠らない

これはどの箇所のインプラントでも同じですが、治療後には丁寧なお手入れと定期メンテナンスを続けていくことがまず大前提です。

 

それによってインプラントの寿命は長くなりますし、そうなれば高額な治療費を支払った「元が取れる」ことに繋がります。

また、何よりも「ずっと歯で悩んでいたけど、本当に快適な生活になった」と思えるメリットがあります。

そのためにも、毎食後のブラッシングと定期メンテナンスを大切にしましょう。

歯科医師からの指示に従う

インプラント治療を受ける際に、歯科医師からいろいろと注意事項やアドバイスがあると思います。その指示や助言をできるだけ守ることも、快適なインプラント生活に繋がっていきます。

 

特に喫煙習慣がある人には、歯科医師から「できれば禁煙を」と指示があるはずです。喫煙行為は肺などの内臓に限らず、インプラントにもダメージを与えます。インプラント体と骨の結合やインプラント周囲炎に関わるからです。

 

また、インプラントに限らず、天然歯でも正しいブラッシングができている人は少ないのが現実です。インプラント周囲の清潔を保つには、患者様それぞれの歯並びや口の大きさに合った歯ブラシを選びましょう。

 

適切な歯ブラシを使うことで、炎症リスクを減らし、インプラント周囲炎を予防できます。歯科医師に相談し、力の強さや歯ブラシの角度を教わることも効果的です。

前歯のインプラントに関するよくあるQ&A

ここからは、前歯のインプラント治療を行うにあたってよくあるご質問をまとめてご紹介していきます。

インプラントは保険適用になる?

インプラント手術・治療は保険適用にはなりません。

ただし、ごく稀にですが、適用される方もいらっしゃいます。生まれつき歯に特定の疾患があったり、事故や病気によって歯の大部分を破損してしまった場合などがそれにあてはまります。

しかし、それらの理由によるものであっても、特定の条件を満たす施設での治療でないと、保険適用にはならないことがありますので、ご確認が必要です。

 

参考記事:インプラントは保険適用になる?健康保険で治療を受けられる条件を解説

 

インプラント手術は痛い?

「インプラント治療をやってみたいけどやっぱり痛いの?」という部分も皆さんが心配される部分です。

インプラント手術はもちろん麻酔を使用するため、痛みを感じることはありません。術後に麻酔が切れてからは痛みが出てきますが、処方された鎮痛剤を飲んでおけば、我慢できないほどの痛みにはなりません。

 

痛みに特に弱いと感じる方は、事前にそのことを担当医師に伝えておくことをおすすめします。

前歯のインプラントを断られたら諦めたほうがいい?

お伝えしてきたように、前歯のインプラント治療はとても高い技術が求められ、リスクも少し上がるため、中には「前歯のインプラント治療は行っていません」という歯科医院もあります。

しかし、そこで諦める必要はありません。前歯のインプラント治療を行っている歯科医院は必ずありますので、他の歯科医院にもお声がけいただけたらと思います。

 

本町通りデンタルクリニックでは前歯インプラント治療の実績が多くありますので、他院で断られてしまった患者様はぜひご相談ください。

インプラント治療は、本町通りデンタルクリニックにお任せください

インプラント手術・治療には専門的な知識や多くの実績、専用設備が必要となるため、「どこにお願いしようか」「どうやって選べばいいのか」と悩まれる方も多いでしょう。

本町通りデンタルクリニックでは、多くの実績がございます。国内や海外で行われている学会にも積極的に参加し、「インプラント認定医」としての評価もいただいております。

 

「患者さんが選ぶ、大阪府のおすすめインプラント医院ランキング」では1位を獲得するなど、治療後の患者様たちからも多くの嬉しいご評価もいただきました。

治療後に定期メンテナンスにしっかり来てくださっている患者様には、治療後のトラブルにも無償でご対応しております。もちろん定期メンテナンス自体も無償です。

 

知識・技術・設備・対応・アフターケアなど、すべての面で患者様に安心して治療に来ていただけるよう、ドクター・スタッフ一同、日々努めております。

前歯の治療|インプラント以外の選択肢

最後に、インプラント以外の治療法について簡単にご説明しておきたいと思います。

 

参考記事: 歯を失った場合、インプラント以外の選択肢は?インプラントとの違いは?

ブリッジ

ブリッジは、抜歯した箇所に人工歯をもってくるために、その両隣の歯を土台にして橋渡しをする治療法です。

歯茎を切開する手術が不要であることと、保険適用内の人工歯を選べば治療費を抑えられることが長所です。

 

しかし、虫歯でもない両隣の歯を削ってしまうことと、そこに人工歯をかぶせるので、両隣の歯も将来虫歯になってしまうリスクが高まるなどのデメリットがあります。

入れ歯

入れ歯は、抜歯した箇所に人工歯をもってくるために、その隣の歯に金属製のフックを引っ掛ける治療法です。治療費も低く抑えられ、取り外しが可能なのでお手入れが楽なところが長所となります。

 

デメリットは、金属製のフックが目立つことと、フック部分が隣の歯を傷つけてしまう可能性があること、物がしっかり噛めないことなどがあります。

差し歯

差し歯は、ブリッジや入れ歯と違って、「自分の歯根が残っている」ことが前提です。残っている歯根部分にボルトを装着して人工歯と繋げる治療法になります。

入れ歯のように目立つ金具もありませんし、保険適用外の透明度の高い人工歯を選べば、天然歯と見分けがつかないほどに綺麗に仕上がります。

 

ただ、歯根が残っているだけに、そこから虫歯になってしまう可能性があります。

まとめ

奥歯のインプラントに比べて、前歯は難易度やリスクが少し上がってしまう理由をご説明してきました。

しかし、なんといってもインプラント最大の長所の一つである「審美性」が最も生かせるのが前歯でもあります。人と話すたびに口元を隠してしまう癖を直したい、マスクが手放せないといったお悩みの方は、ぜひご検討いただければと思います。

 

また、入れ歯、ブリッジ、差し歯では「パンをかじっただけで人工歯が取れた」というお話もよく聞きます。好きなものを思いきりかじって食べられる幸せが戻ってくることも前歯インプラントの大きなメリットです。

 

それには、やはり信頼できる歯科医院を見つけることが第一歩となります。

前歯のインプラントを検討されていらっしゃる方や、他院で断られてしまった方は、ぜひ本町通りデンタルクリニックまでお気軽にご相談ください。

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